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Channel: jun-jun1965の日記
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開高健と池田健太郎の愛人・佐々木千世

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「ソフト/クワイエット」とピーナッツアレルギー

「ソフト/クワイエット」という映画を観た。全編ワンカットという触れ込みで、しかしこういうのはカメラが手振れするから観ていると酔う。...

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「高速道路家族」を観た

韓国の「高速道路家族」という映画を観た。「パラサイト」と似た設定だがこちらのほうが面白かった。両親に女児、男児の四人家族が高速道路のサービスエリアにテントを張って生活していて、生活費は父親が詐欺師になって、自動車を降りる人に、財布をすられて金がないので二万ウォン貸してくれ、あとで振り込むからと言って借りて作っている。日本なら警察で貸してくれると言うだろうが、韓国でも警察が貸してくれないということはな...

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急に薬をやめるのは危険

私は1995年8月に東大病院で処方を受けてマイナートランキライザーを呑むようになり、それまでのパニック障害や不安障害が緩和されていったのだが、それより前に群ようこのエッセイで、群が若いころ精神状態が悪くなりマイナートランキライザーを処方されて呑んだら効き目はすばらしかったが、こんなものに頼っていてはいけないと考えて捨ててしまった、というのを読んでいたため、いつまでも呑んでいてはいけないという考えがあ...

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「アイヌ民譚集」の感想

最近、知里幸恵が採取した岩波文庫「アイヌ神謡集」の新版が出て、知里幸恵の名前がタイトルの上に来て中川裕の校訂になったことでいろいろ言われていたが、別にいいんじゃないか。大塚英志が、アカデミズムの在野への傲慢だとか書評していたが、これはむしろ在野のまんが原作者がアカデミズムに入り込んだことへの罪悪感の現れではないかとさえ思った。ところでこのアイヌシリーズは岩波文庫で「外国文学」扱いの赤帯であり、かつて...

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主催者は部屋にいていいのか

 2004年の1月から3月まで私は麻布高校の教室で、小浜逸郎が主宰する「人間学アカデミー」の講師を務めた。ところが第一回、小浜らに教室に案内されると、もう十二、三人の受講生が集まっていたが、そこへ小浜、佐藤幹夫ら三人以上の、主催者側の人間がどかどかと教室へ入ってきてにこにこしながら座り込んだ。...

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アリス・ドレガー「ガリレオの中指」を読んだ

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吉田知子「鴻」を読む

1971年から75年まで、新潮社から「書下ろし新潮劇場」という戯曲のシリーズが28点刊行されていた。当時、唐十郎やつかこうへいの小劇場がブームだったせいだろうが、別役実や安部公房、井上ひさし、秋元松代、山崎正和など劇作家や戯曲も書く人のほか、辻邦生、佐江衆一などこれが唯一の戯曲という人までいる。ラインナップは、 移動  別役実 1971 未必の故意 安部公房 1971 舟は帆船よ 山崎正和 1971...

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「これなら私にも書ける」

笙野頼子の「幽界森娘異聞」の講談社文芸文庫版解説は金井美恵子で、同作が泉鏡花文学賞を受賞した時、金沢で催された授賞式で笙野はいきなりある女性作家からおめでとうと握手を求められ、「これなら私にも書けると思った」と言われ、その後で会った金井に憤然としてそれを告げるのだが、その女性作家について金井は、もう一人の受賞者の関係で東京から来たとしか思えなかったと書いているのだが、この年(2003)のもう一人の受...

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瀬戸内寂聴の表情

私は原一男が井上光晴を撮った「全身小説家」を、2000年ころに一度観かけて、あっこれはガンで死ぬんだと思い、つらくて観るのをやめたが、最近になって、改めて観た。井上が文学伝習所の女性参加者を次々と食ってしまうあたりが話題になっていたようだが、私はむしろ、ガンの民間療法の山師が、井上に、ガンが良くなっているとべらべら喋っている時に、そこにいる瀬戸内寂聴がすごく暗い顔をしてうつむいているのがひどく印象に...

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森茉莉書簡集「ぼやきと怒りのマリア」を半分読む

森茉莉というのは、若いころ『甘い蜜の部屋』を読んで、こりゃたまらんと思ってあとは読まなかった。「ドッキリチャンネル」を何かの必要があって覗いただけである。しかしショーノヨリコの小説を読んで最近の書簡集があるのを知り、新潮社の担当編集者だった小島千加子が編纂して筑摩書房から出ているのを、図書館から借りてきて読んだら、最初のほう、茉莉が室生犀星にかわいがられて、娘の朝子、萩原葉子と大物の娘同士で仲良くし...

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曽野綾子「観月観世」の謎

曽野綾子に「観月観世...

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将棋とチェス

囲碁や将棋の世界で、男女差が歴然としているのはよく知られている。1996年のNHKの朝の連続テレビ小説「ふたりっ子」では、初の女流プロを目指す女子を岩崎ひろみが演じていたが、それから27年たって、やっぱり女流プロというのはいないのである。...

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平野謙「新刊時評(上)」を読む

私は平野謙に詳しいわけではないし、杉野要吉に批判されているのは知っているし、川端康成没後、耕治人の作品にことよせ、川端を陥れようとしたのも知っているが、近松秋江を評価した人でもあり、なかなかに見逃しがたいが、こんな本が全集とは別個にあったことを知らなかったから、読みながら驚いてばかりいた。これは河出書房から出ており、「文藝時評」上下「文壇時評」上下に続いての上下巻で、よく書いたもんだなあと思う。昭和...

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音楽には物語がある(59)ミスター・シンセサイザー 「中央公論」11月号

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新刊です

「もし「源氏物語」の時代に芥川賞・直木賞があったら」(秀和システム)訂正:224p「国民の0.01%→国民の0.001%」

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新刊です

「もし「源氏物語」の時代に芥川賞・直木賞があったら」(秀和システム)訂正:20p『源氏物語』の英訳は三種類→四種類。四つ目はデニス・ウォッシュバーン:118p「御小松」→「後小松」:137p「空に横たう天の川」→「佐渡に横たう」:224p「国民の0.01%→国民の0.1%」

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ウォークマンの登場

ウィキペディアには月日が記されていないが、ウォークマンがソニーから発売されたのは1979年7月1日である。値段が当初は高かったせいか、大きな広告などは打たれなかったので知名度が低く、私は当時高校二年だったが、夏休み明けに担任教師が、「今のはやりはローラースケートとウォークマンでしょ」と言ったら、一番前にいた生徒が「ウォークマンって何」と言ったのを、後ろのほうで私の隣にいた生徒会長が「あいつウォークマ...

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私小説時系列順

西村賢太の私小説を時系列順に並べていた人がいたが、私のはやってくれる人がいないので自分で作ってみる。・ミゼラブル・ハイスクール一九七八(高校時代)「童貞放浪記」所収・グンはバスでウプサラへ行く(大学一年)キンドル版・すべての男は変である(大学二年)キンドル・お嬢様放浪記(予備校~大学三年)キンドル・英文科のおちこぼれ、大学院へ行く「東大駒場学派物語」所収(手記)・悲望・鴎たちのヴァンクーヴァー...

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小田実と「細雪」

小田実に「現代史」という、1500枚くらいある長編小説があって、それが谷崎の「細雪」を下敷きにしているということを最近知った。これは題名からはちょっと想像がつかない。それで図書館から「小田実全仕事」の4巻にまとめて入っているのを借りてきて斜め読みしたのだが、1960年代の大阪の大都造船の社長の島内一家とその四人姉妹の動きが華やかに描かれていて、なるほどこれは「細雪」だ。やはり「細雪」を下敷きにしてい...

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